油およびガス用 3 相デカンタ遠心分離機
GEA は油およびガス産業における廃油と汚染油の処理用に 3 相デカンタ遠心分離機を用意しています。
油およびガス用 3 相デカンタ遠心分離機
スロップオイルには残渣物や精製所の上流工程で生じた製品が含まれる可能性があるため、水分および塩分量、漏出した油などが含まれています。何十年もの間、南米、中東、ロシアなどの多くの産油国ではこうしたスロップオイルをそれぞれ 100 万バーレルもの油を貯留しておける貯蔵池や中間貯蔵にポンプで移送するのが一般的なやり方でした。多くの場合、貯蔵池には油、水、沈殿物などの不明確な混合物が含まれています。水の含有量は油含有量と同様に 10 ~ 70 % の間で変動し、固形含有量は 3 ~ 15 % の範囲になります。比較的水性で粘度の低い混合物から 1000 センチストーク以上の粘度を持つタールに類似した物質まで、あらゆる物質が考えられます。
この用途に当社が提供するデカンタ遠心分離機は、濃縮を最適化するための低いボウル角度と、最大出力を出すためのハイドロリックドライブ機構が備えられています。また、最大 1.5 sg の比重での海水処理を目的とした特許取得済みのボウルも用意しています。
GEA は、機械的分離技術と、最小限の化学薬品の使用、および適切なプロセスをうまく組み合わせるという課題に取り組んでいます。当社の新たな ecoforce シリーズである 3 相デカンタは、高性能と省エネルギーを実現しています。を特徴としたデカンタと統合されたサミーションドライブにより、エネルギー消費量をさらに 30 % 削減しています。サミーションドライブを使用することで、1 次駆動がボウルを、2 次駆動がスクリューを動かすので、両方のモータの効果が組み合わされます。多彩な運動エネルギーを利用した方策として、2 つのモータの容量を統合(「サミーション(加算)」に配置)、正確にボウルとスクリューを回転させます。バックドライブを採用する他の方式で見られる不要な変換損失はサミーションドライブでは発生しません。新世代のもう1つの主要な側面は、必要なスペースが小さいだけでなく、広範囲で差動速度を調整する完全自動機能です。高速かつ高い遠心力のを用いた当社のデカンタは、最性能を発揮しながら省スペースも実現しています。
機能と利点
- 最適化されたプロセスで性能を高めるスーパーポンドデプスデザインの採用
- タングステンカーバイドタイルまたは硬質加工されたスクリューによる寿命の延長
- ステンレス製の接液部とフード
- 溶接された固定フレーム
- 簡単かつ早いサービスを提供するピローブロック設計の採用
- 広範な差動域によるエネルギー消費量の最小化と柔軟性の最大化を実現する GEA サミーションドライブ